011:週報(2024/09/30~2024/10/06)

 10月になった。10月!?


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 書道教室に通っている。先月ぐらいに筆を買い換えて、イタチの毛からウマの毛にした。穂の長さ(毛の部分)が1.5倍くらいになった。
 イタチの毛の筆は、イタチ自体が小さいので、穂が短い。そのせいか書くときに「速さ」を感じる。自分の「書きたい」ところに、シュパッと文字が配置される、という感じだ。
 穂の長い筆は、ゆったり、もったりとした感じがする。自分の「書きたい」ところより、ワンテンポ遅れて文字が配置される。しかし、「遅いよ〜!」と思いながら書き上がった字は、なんだかいい感じになっている。不思議だ。穂の長さがあるから強弱もつけやすい。
 書道教室の先生は、1000円程度の安い筆を使っている。「いい筆に慣れてしまうとよくない」と言っていて、なんとなく「わかる」と思った。リッチなテキストエディタに慣れると、Windows標準のメモ帳に戻れなくなるのと同じだろう。


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 コミティア150の当落が出た。抽選はなく、書類不備などの場合に落選するそうだ。わたしの申し込みには不備がなかったようで、当選していた。がんばるぞ。


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 友人から「スピッツで一番好きな曲って何?」と聞かれ、「えっ、難しい質問だね。ちょっと待って」とストップをかけてしまった。答えをストックしていない質問だった。
 質問意図としては、弾き語りを練習するための曲を探している、とのことだった。それなら、と「美しい鰭」「スピカ」「青い車」を挙げた。どれも、その友人の歌声で聞きたい曲だ。
 一番好き、というのは、わたしにとっては難しい。音楽だけでなく、動物も、キャラクターも、色も、漫画も小説も、好きなものはあるけれど、順位づけはしていない。しないことにより、自分なりの利点はあるのだが、「一番好きなもの」という質問はキャッチーでメジャーな質問なので、答えをストックしておくべきか……と悩むこともある。


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 品田遊先生(ダ・ヴィンチ・恐山さん)と岡本真帆さんのトークイベントを観覧してきた。開始2分ほどで売り切れていたので、チケットが取れたのは僥倖というほかない。
 トークイベントって、大変なことだ。今回は80名程度(おそらく)の規模の小さなイベントだったが、そもそも80人で「小さなイベント」って、とんでもないことだ。
 小学生の頃、ボーイスカウトのような集まりで、壇上に立ってスピーチをしたことがある。直前までは何ともなかったのに、壇上に立つと足が震えた。たくさんの視線が自分に向かっていることの、なんと恐ろしいことか。
 トークイベントに限らず、演劇やライブイベント、お笑いイベントなど、壇上に立つ人は肝が据わっていてすごいな、と思う。アリーナ会場でライブをするミュージシャンは、震えたりしないのだろうか。


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 「挽肉と米」渋谷店に行ってきた。先日ふと「おいしいハンバーグが食べたい!」と思い、友人を誘って予約を取ったのだ。
 「挽肉と米」では、1800円で味噌汁とごはん、90gのハンバーグ3個を食べることができる。店内で挽いた挽肉で作られたハンバーグは、肉汁たっぷりなのに食べやすく、いつもあっという間に3個を食べ尽くしてしまう。最初は何もつけずに。2個目は大根おろしとポン酢や他の調味料で、3個目は玉子で。ハンバーグが美味しいので、ごはんもいつもよりたくさん食べてしまう。今日は2.5杯で抑えた。抑えなかったら4杯ほど行っていたかもしれない。
 程よくお腹が満たされたな、と思っていたら、同行した友人が「お腹いっぱいで苦しい」と言ったので、「あれ?」と首を傾げた。わたしの胃袋ってもしかして……